大平建築宿の内容の企画は、生活文化同人の世話人会や事務局で考え、用意したものですが、それを聞きにくるといった消極的な参加ではなく、自分が考え行ってきたことをこの場で話してみよう、というような積極的な参加を望みたいと思います。
大平建築宿の実りは、内容が計画通りスムーズに終了して得られるものもありますが、誰が何を持ち込んでくるかわからない、そんなものがあればあるほど充実すると思うのです。そうした期待のできる会、期待に心おどらせて参加する会にしてゆきたいものです。
大平は、江戸時代中期に拓かれた脇・街道の茶屋宿です。残っている家々は、素朴ながら、緩い勾配の板葺石置屋根のシンプルな美しさを持っています。大平建築宿をここで開くことができるのは、集団移住で無住となったこの村を、ボランティア活動をベースにして守ってきた保存運動の歴史があってのこと、放置しておけば、倒壊してしまった家々を守ってきたからです。大平を造ってきた人達、無住になって以後守ってきた人達、そうした人達に対して私達は、ここで大平建築宿をひらくことができることを敬意をこめて感謝したいと思います。今年もまた盛会であることを願いつつ、心ある多くの人達が参加されることを期待します。
(生活文化同人代表 吉田桂二)
| 生活文化同人会報(1995-09)掲載 第2回大平建築宿の参加者の感想 | ||



