2018年08月22日

【大平生活塾2018】活動報告01

大平生活塾2018、無事に終了いたしました!

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

早速、今年の活動の様子の一部を紹介します。



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大平建築宿の第1回目からのアルバムに見入る若い世代。
▼第1期(1994~)について


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今年は、大平が「いいだ人形劇フェスタ」の公式会場になり2つの劇団が「紙屋」で公演しました。
小さいお子さんも人形劇を見に大平に上がって来てくれました。
古民家ならではの、ほの暗い木組みの劇的な空間がよかったです


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今年は、分科会にて、土台の傷み調査や、古い作りのトイレの調査、
竃や風呂釜の現状調査も行いました。


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分科会では、元住人の方にご協力いただき、沢や小径の古い名前など教えていただきました。
地図に落とし込んでいくと山里のかつての暮らしが浮かび上がってくるようです。


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囲炉裏の周りに自然に集まって、薪で炊いたご飯と大平鍋、干魚、サラダなどをいただきます。


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紙屋の一角では、参加者の大平カフェコーナーが!
沢の水で淹れたドリップコーヒーが格別。


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今も変わらぬ井戸っ川の清流


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余ったご飯で熊笹包みのお弁当作り。
帰りの車中で食べました


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1泊で帰る人、2泊の人、みんなあわせて約30名が参加しました。
人形劇団の方も宿泊。天気がよかったので満天の星も楽しみました。
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2018年07月11日

【大平生活塾2018】開催概要

大平生活塾2018

日時:平成30年8月4日(土)〜8月6日(月)

場所:長野県飯田市大平宿

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大平2018チラシ裏s.jpg
(注)画像をクリックすると、鮮明な画像をご覧いただけます。
   チラシは左のフォームからダウンロードできますので、
   必要な方は、そちらよりダウンロードしてください★


これまで「大平建築塾」としてきましたが、
今年からは、大平宿をたくさんの方に知ってもらいたく
「大平生活塾」と名前を変え開催することにいたしました。
皆様ぜひご参加ください!

長野県飯田市大平宿で、自然に囲まれて竃と囲炉裏での
食事づくりなどの過去の暮らしの体験を通し、大平宿の歴史、民家について学びます。

また、今年は大平生活塾期間中に、いいだ人形劇フェスタが開催されるため、
大平の紙屋が公式会場となっています。
【いいだ人形劇フェスタHP】http://www.iida-puppet.com/index.html

どなたでもご参加いただけます!
ご家族、学生の方、お友達、山好き・歴史好き、建築関係の皆さん、お誘いあわせてご参加ください。
初めての方、お一人でのご参加、大歓迎です。

主催:大平生活塾実行委員会(生活文化同人)
協力:南信州観光公社 後援:飯田市

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◆お申込み
https://kokucheese.com/event/index/527310/
申込み締切: 2018年7月22日(日)
2018年7月29日(日)20時までに変更しました!
食材、保険等の準備がございますので、お早めに申込みいただけると助かります。
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◆スケジュール
(詳しく決まり次第、http://sb-jin.seesaa.net/等でご案内します)

8月4日(土)
13:00 大平宿、紙屋にて受付開始、掃除・障子はり、薪わり
14:30 開塾式、集落内の案内・民家解説
17:00 イロリとカマドで炊事・夕食
19:00 人形劇【人形劇団わたぐも】
       http://watagumo.sub.jp/start/
夜   懇親会、お天気が良ければ星空観察

8月5日(日)
朝  ウォーキング(水源地を見にいこう(仮))
   イロリとカマドで炊事・朝食       
9:30 分科会
   第1分科会:民家を知る:民家の造りや修繕方法を学ぶ調査体験。
              今回は特に「土台」に注目をします。
   第2分科会:生活を知る:カマド・イロリ・便所・風呂の造りや
              使い方を学びます。
   第3分科会:集落環境を知る:元大平住人の方に昔のお話しをうかがいながら
                集落地図を作成します。
12:00 手打ちうどん
14:00 人形劇【お坊さんの人形芝居、山添真寛】
        http://yamazoe-shinkan.com/
17:00 イロリとカマドで炊事・夕食・懇親会、お天気が良ければ星空観察

8月6日(月)
朝  ウォーキング(集落の昔の痕跡を探しに(仮))
午前 建物お掃除、片付け
12:00 閉塾式
※天候によりスケジュールが変更になることがあります

◆持ち物:
白米(ひとり3合程度)、
寝袋(寝袋あるいは布団セットを、事前申込にて1泊1,000円でレンタル可能)
ほか、詳しくは申込み受付け後にご案内いたします。

◆交通手段:
自家用車 / 高速バス・電車
交通手段を申込フォームにてご連絡下さい。移動費用は自己負担となります。
飯田市から大平宿へはバス等がありません。
飯田まで高速バス・電車で飯田までお越しの方は、JR飯田駅前より、
参加者同士の乗り合わせ・事務局の車に同乗・タクシー利用となります。
詳しくは申込み受付け後、事務局からご連絡します。

◆定員: 50名(先着順に受付します)

◆生活塾受講料
(民家保存協力費(トラスト募金)、自炊食材費、人形劇参加賞証ワッペン代を含む))

【2泊3日の場合】
大人 15,000円 学生 10,000円 中/小学生 5,000円 幼稚園生以下は無料

【1泊2日の場合】
大人 12,000円 学生 8,000円 中/小学生 4,000円 幼稚園生以下は無料

【日帰り参加の場合】
:500円(民家保存協力費(トラスト募金)を含む、人形劇参加証ワッペン代は別途、
食事は要予約、自炊食材費は一食500円の自炊食材費をいただきます。)

【人形劇のみ観覧の場合】
人形劇参加証ワッペンをお持ちの方は、観覧いただけます。
大平宿紙屋での購入(700円)も可能です。
8月5日(日)13:00大平宿紙屋集合で「大平宿散策ツアー」を開催します。
人形劇のみ観覧の方も、無料・申込み不要でご参加いただけますので、是非おこしください。

◆参加費振込先:
上記フォームよりお申込みの上、参加費を以下にお振込み下さい。
受付後、事務局から注意事項等の、パンフレットをお届けいたします(Eメールもしくは郵送)
@ 郵便貯金 総合口座 記号 10040 番号 91126741
A ゆうちょ銀行 支店名〇〇八(ゼロゼロハチ) 口座 No.91126741
名義 生活文化同人事務局 ※振込み手数料は、参加者でご負担下さい。

お問合わせ:大平建築塾 2018 事務局 (橋)
ホームページ http:/sb-jin.seesaa.net/
E-mail oodairakenchiku@gmail.com

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2018年04月09日

大平生活塾2018開催決定!

今年も開催が決定いたしました!


昨年までは大平“建築”塾として活動してきましたが、

今年からは名前を変えて「大平生活塾」としました。

かつての大平での暮らしや周辺環境、建築など幅広く学び、

そして、色んな方々に参加してもらいたい、

という気持ちを込めて、この名前となりました。


開催日程は以下の通りです。


日時:平成30年8月4日(土)〜8月6日(月)

場所:長野県飯田市大平宿


お申込みは↓↓




詳細が決まり次第、またお知らせいたします!
posted by 生活文化 at 16:59 | 案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月30日

【大平建築塾2018】参加者の声まとめ

2017大平建築塾 参加者の声      



S.Tさん<東京よりご家族で参加>(2回目の参加)

 大平ではありがとうございました。建築は素人でも参加できる内容で、充実した3日間でした。子供の宿題となっていた大学のオープンキャンパスの日と重なっていたのですが、様子を見ていて、こちらに参加させてもらって正解だったと思いました。参加者の皆さんから様々なお話しを伺ったり、体験のような事を沢山させて頂き、感謝しています。当時、住まわれていた方のお話しを伺いましたが、次回はより踏み込んだ話を伺いたいと思いました。障子の張り替えの経験は、実家の家のメンテナンスで生かしたいと思います。


S.Mさん<東京よりご家族で参加>(2回目の参加)

 大きな梁や柱に囲まれていると木の息づかいを感じます。あらためて、「家は生きている」ということを実感しました。囲炉裏やカマドに薪をくべて火をおこし、食事の支度をしていると、昔の人たちの暮らしを垣間見ることができるような気がします。不思議で贅沢な時間を満喫いたしました。


S.Mさん<東京よりご家族で参加>(2回目の参加)

 2度目の参加となりましたが1度目の参加に引き続き建築について学んだり生活を楽しんだりしました。今回特に楽しかったことは火の当番でした。前までは火おこしが苦手でしたがこの塾で少しうまくなって嬉しかったです。今回もありがとうございました。次もよろしくお願いします。


  

Y.Yさん(初参加)  

今年初参加させていただきました。3日間、大変お世話になりました。

●いろりで火を起こして煮炊きをしたり自ら薪を割って、お風呂をわかしたり。初めてのことだらけで、3日間が毎日新鮮でした。大きな屋根の下で、みなさんと食べる食事がおいしくて大家族の一員になったような気がしました。

●大きな時代の移り変わりがあっても、それに合わせて仕事を変えたり、人をもてなしたりして、宿の生活は続いていて、人里離れた大自然のなか、ここにかつて人の暮らしがあったのだと想像を巡らせて、感慨深いものがありました。人というのは、本当にたくましく生きていけるものなんだなと思いました。

●実際に足を運んでみて、宿を守り続けようと、地道に活動を続けてきた方々の努力がすごく伝わりました。屋根が朽ち果ててしまって人が住めないような家もあり、同時に、保存維持の難しさも感じました。

●はじめて訪れる人には、一番始めに、大平宿全体を案内する時間を設けてはいかがでしょうか?家屋の立地や、宿の全貌を自分の目で見て体験すると、その後の活動にも生きてくると思いました。また参加したいです。



K.Hさん(初参加 飯田市出身)

 大平建築塾への初参加、お世話になりました。初参加組を寛大に遊ばせていただき、ありがとうございました。 車の手配から、食材の仕入れ、現場での作業等々、女性陣の活躍は目を見張るばかりでした。長年の活動を通じて、地元の人たちに信頼されている様子も分かり、本当にありがたいことだと感じました。皆さんがお忙しくされている間申し訳ありませんが、縁側に座って大平の爽やかな風を堪能させていただきました。竈でのご飯炊き、薪を割っての風呂焚きなど、子供の頃には当然の風景だったのに、いつの間にかすっかり忘れていました。日常の過剰な便利さを自覚させられますが、かと言って、昔の生活に戻ることも困難になっています。とりあえず、大平体験の報告を同窓会のメールで流してもらう予定でいます。少しでも関心を持つ人が広がればよいと期待しています。



T.Kさん(初参加)   

 以前からお誘いいただいていたのですが、今回やっと初めて参加することができ、大平を堪能させていただきました。飯田からくねくねと山道を登って見えてきたのは、まさに吉田桂二先生の書かれていた文章そのものの世界。長年、皆さんが努力を積み重ねて守ってこられた集落で過ごした3日間は貴重な体験となりました。お掃除から始まり、障子張り、大平ツアー、不陸補正の活動に参加させていただきましたが、一番心に残っているのは、毎日、囲炉裏で薪でおこした火を囲みながら過ごす時間というのが癒しでした。人形劇も素晴らしく、子どもたちが集落を走り回っている風景は、村がよみがえったようでした。子どもも大人も楽しめる企画を大平の山中で開催するのは、存在と現状を知ってもらえる良い機会なので、続けられるとよいと思いました。宿泊場所については、紙屋さんほど設備が整っていなくてもよいので、他の建物ももう少し水廻りの手が入ると他の建築が専門でない友人や子連れの家族にも声を掛けやすいかなと思います。また帰りの台風に巻き込まれた方も多かったと思いますので、ラジオ等で情報収集はできたと思うので、事前対策が必要だったなと自戒も込めて。。。

 初参加でしたが、アウェー感もなく馴染める空気を作ってくださった方々に感謝しつつ、N.Mさんが大平建築塾のアイドルということがよくわかった3日間でした。ありがとうございました。



N.Mさん(2回目)

 大平ではありがとうございました。2回目の大平だったのですが、去年建っていた建物が崩れ落ちていてショックだったり、当時のお話を聞けたりと、刺激的な三日間でした。



O.Sさん(初参加)

 この度、大平建築塾に参加させて頂きまして、大変お世話になりましたところ御礼申し上げます。たった一泊二日の滞在ではありましたが、建築学生として非常に有意義な時間を過ごせました。学校で教授の話を聴いたり、本を読んでいるだけでは到底得られない経験を肌で感じることができ、自分の卒業設計の目指すところへの道標を得られました。村ができた当初の技術の粋を集めた風土に適したつくりが、現代においてもテクノロジーいらずの空間を作り出していることに感動しました。これから先の建築に携わっていく人生の中で困った時に、この体験・経験が助けになってくれるような気さえします。そのくらい自分にとっては革命的な体験であり、建築をいかに狭い視野で見ていたかを実感させられました。ぜひ建築塾のみならず、いろいろな季節の大平塾の顔を見てみたいので、冬や春にも訪れたいと考えています。もちろん次回の建築塾も参加したいです。



S.Mさん(実行委員会メンバー)

大平では皆様の知恵と工夫を存分に楽しませて頂きました。頂いた曲がりキュウリに曲がりナス。購入量の10倍ほどの量でしたが、すべておいしくお腹に入れて帰りました。また、嬉しいことに資源ごみ、廃棄ごみの量が年々減少していることです。困ったのが宿泊した「おおくら屋」さんのトイレ。ボットン式汽車便にカバーを乗せて洋便器仕様 は良いのですが便房の奥行きが狭く頭がつかえ、修理済みの床と便器の間に隙間が空き、臭気が立ち込め、照明スイッチの接触が悪く強く長く押し付けてやっと点灯するというものでした。手洗いが無いのも困ります。早急な改善を要します。



T.Rさん(実行委員会メンバー)

 管理者の方からは、建物を利用できる環境で維持することがいかに大変か学びました。 また、かつて大平に住んでいた方からは、大平周辺の地名、生活や文化について伺うことができました。大平に時間の色彩が加わったような気がします。建築塾も、昨年の不同沈下や軸の傾き調査を基に、今年は地元の大工さんの手を借りて不陸調整をすることができました。人が関わることで集落も建物も残っていくということを改めて感じました。今までで一番実りの多い建築塾だったと思います。



M.Nさん(実行委員会メンバー) 

 有難う。思っていたより良い状態で管理してくれていて、嬉しかった。飯田の地元の方たちを大勢、大平に誘ってくれてありがとう。元気な皆さんと会えて幸せな時間でした。



K.Kさん(実行委員会メンバー)   

前年は参加できず1回飛ばしの参加でした。大平宿を見るのは新鮮だったかもしれません。大きく印象が異なったのは建物周りの樹木や植物が除去されていて建物の保存にとっては湿気の影響等が減りとても好条件になったと思いました。

このことは建物そのものの維持管理作業と同様にとても重要なことだと考えます。今回ご一緒してくださった、以前の残す会の方々、のご尽力の成果は称賛されるべきだと思いました。



M.Tさん(実行委員会メンバー)

5年目の大平と繋がり -  

 社会人となって時間に融通が効かなくなってしまい、今年一泊のみの参加となってしまった。それでも今年も参加出来たのは良かったなと思う。私が建築を志し、工業高校に通った時、当時の恩師が吉田桂二先生の資料を使って設計を教えてくれたこと、大学3年の時、高校の先輩が木造建築学校を紹介してくれたこと、吉田先生の遺作を見学しに行ったとき、電車の中で偶然ご一緒だった大平さんに大平をお誘い頂いたこと。 そして、今年も大平に行くことが出来ている。そんなとても運命的な繋がりの中で建築を学べているのだと、私にとって大平とはとても大切で特別な存在である 初めて、生活という視点で建築を見ることができたのも大平であったし、木造の建築の奥ゆかしさを学び感じ、大学院での研究のきっかけにもなった。私は生まれも育ちも東京だから、大平の生活はまさしく原生活の体験であり、何か建築の本質に近づいているように感じる。それを学生時代に体験出来たことはとても幸福なことであるし、だからこそ一年に一度は何があっても訪れたいとそう願う。さて、今年も後輩を一人呼ぶことができた。私がこうして繋がりの中で建築を学べたように、同期や後輩にとっても何か繋がりの一端を担うことが出来たら、なんとも素敵だなと思い、毎年色々な人に声をかけているが、反応はあまり良くない。思うに、大学で学ぶ建築と大平の存在が、かけ離れてしまっていて、生活の原体験が想像しにくいのだろう。興味を持つ人もいないし、誘いにくい人もいて、毎年寂しい思いをしている。だからこそ、一度来て体感してみれば良いのだと、私はそんな風に思うから、来年も色々な人を誘おうと思う。だから、今年は大久保くんが来てくれて、大平が気に入ったと言ってくれたのはとても嬉しかった。一度でいいから、大平に来てほしいと願って、大学に広告を作って張ったり工夫をしている。まだまだ私は建築の知識も技術も中から、我々の世代と大平を繋ぐことが出来たらと思う。



A.Kさん(実行委員会メンバー)


からまつ屋での作業の感想・他

 一日目の長持ちの移動のために屋根裏を片付ける皆さまの行動力と瞬発力、状況による瞬時の判断に感服しました。このような活動では非常に大切なことです。その結果、裏庭まで視線が通るようになり、からまつやの持つ空間性が生きてきました。建具の障子風材料の張替など工夫、さらに二日目に予定以上の張替を行い素敵な空間がよみがえりました。残された課題の一番大きいのは墨跡のある障子の保存方法です。皆さんのお知恵を拝借よろしくお願いします。建具を納めるために大工さんにお世話になりました。私たちは片付け・清掃はできますが、納めを実現する技術は職人さんの経験です。大切なことは地元の方々中心となることです。仕事が生まれたら利権を争うのでなく利権を戻していくような形で話し合いができると素晴らしいが。先々を考えると底地は共有で組合か講、入会地のように協同で運営するようになって欲しい。



I.Hさん(実行委員会メンバー)

 今年の大平建築塾に参加できたのは6日(日)の4時近くからでした。着いたとき「よろず劇場とんがらし」の腹話術が始まっていましたが、たくさんのお子さんがいてびっくり。大平にはやはりお子さんがいてしっくりするというか普段の生活感が一つ加わり良かったと思います。藤屋の建物の調査、不陸調整は是非見学したかったのですができずに残念でした。地元の大工さんの協力と爪付きジャッキの威力で、わりと早く仕事が完了したとのこと。地元の人との関係、協力は様々な面で大事なことだと感じます。今回の大平建築塾では若い人の参加と協力が目立ったのではないでしょうか、事務局を担当してくれた高橋君、会計の萩原君、私のいない間写真を撮ってくれた宮内君、学生さんで初参加の大久保君、その他裏方で担当していただいた若い諸君もいて頼もしい事務局にも気がつきました。大久保君の感想文に「本を読んでいるだけでは到底得られない経験を肌で感じることができ(略)現代においてもテクノロジーいらずの空間を作り出していることに感動しました。---」と。大平で学ぶ原点を改めて感じる感想文でした。話の続きを松本さんと一緒にまた飲みながら聞かせてください。

 大平宿は平成3年の「ふる特事業」の復元整備以降改修工事は行われていません。屋根、外壁、床、建具等々傷んでいる個所は多く、修繕工事が行われないのはとても寂しいことなのですが、今年の大平建築塾では地元の方、子どもさん、元住民の方、観光公社などの参加と協力があり、又事務局では若い方が登場してきています。このことは大変うれしいことだと思うとともに地域との連携、協力,参加の大切さを感じます。大したことはしていないけれど、徐々に傷んでいく大平の民家に悲しみを感じ、大平に参加した人たちに感動しつつ、未来の大平を考えながら台風とすれ違い帰途につきました。



K.Iさん(実行委員会メンバー、前事務局)

 滞在中は晴天で、大平宿での生活と自然を楽しみました。地元の方々との交流・協力が多く、新たな出会いや皆さんの大平宿への思いを知る等、実りが多い回になったと思います。生活されていた方々、地元の大工さんとの分科会をはじめ、人形劇に沢山の子どもたちが来場されたのも、飯田市出身の方のお知り合いが見えたのもうれしかったです。

 個人的には本年は事務局担当でない分か、大平宿ならではの生活体験にじっくり取り組む機会が増えた気がしています。何度か来ているのによく理解していないことが多く反省しました。恥ずかしながら障子の貼り方や建物の修理等に関して教えていただきはっとしたことがいくつかありました。私自身の勉強不足ですが、同人・建築塾内で、生活体験や古建築の修理方法の経験や考えの共有や議論が今一度行われるとよいのではと考えました。



T.Kさん(実行委員会メンバー、事務局)

 今年から事務局となりまして、皆さまに大変お世話になりました。

事務局となっての感想は、今までどれだけ楽して大平に参加していたのだと思いました。反省です。来年以降も私なんかでよろしければ、やらせていただければと思います。

 大平の感想としては、昨今メディアに取り上げられるなどし、SNSでは大平宿の名もちらほら見られるようになりました。ただ、廃墟やおばけやしき(イベントがあったようです)などマイナスなことも見られます。マイナスイメージが独り歩きしそうで危機を感じております。今年の主な作業はからまつ屋の障子の張り替えでしたが、汚れたワーロンから障子への張り替えをしただけで明るくなりとても印象が変わりました(後根さんの決断に乗り良かった!)。不要なものを廃棄したことでもきれいになり、少しは廃墟と言われないような気がします。簡単な作業でも印象を変えることができればな、と思いました。最後に松本さんに指摘された点です。土壁に直接梯子を立てかけてしまったこと、大変反省しました。もう少し考えほかの方法を考えなければならなかったです。直していると思ったら壊していたなんて悲しいことです。今回のような危険な作業時には安全にできるような必要なものをそろえることができたらよいなと思いました。


N,Hさん(前事務局) 

◆全体として  

 今年はなにより、高橋くんが事務局を引き受けてくれて、とても頼もしく感慨深い会でした。参加者に関して、私からお誘いして大平に来てくれた方がこれまでも何人かいましたが、仕事が建築関係者ではなくても、大平での体験の面白さを共感してくれる人はとても多いことに気付きます。以前、工学院大学の後藤先生が大平に来てくださった時に「『大平建築塾』が『大平塾』になる日がきてもいいのではないか」というようなお話をいただいたことがありましたが、大平を舞台としたプログラムを考えるとき、建築のほか、食、山、教育、ものづくり、俳句‥、色々な切り口があるように思います。大平建築塾が終わる時は、大平塾が始まる時かな、というイメージを持って、今後仲間を増やしていくというのはどうでしょうか。しかし、その時私達は、「大平塾建築分科会」をつくりたくなるのかな?笑。


◆人形劇  

 いいだ人形劇フェスタ大平建築塾プレゼント公演開始前の待ち時間が少しあったので、子供達に対して、ごく簡単に大平の紹介をして、「こんな家に泊まってみたい人〜」と尋ねたら、ほぼ全員の子供達(15人くらい?)が手を挙げてくれたように思います。「こんな家に住んでみたい人〜」と尋ねたら、2人の子供が元気に手を挙げてくれました。嬉しいことです。人形劇のみの参加者をカウントし忘れたのが反省点です。写真でカウントしようと思います。是非とも、来年は固定会場になるように、いいだ人形劇フェスタ実行委員会側とも相談を進めたいと思います。


◆建物整備 

 各建物の整備に関しては、事前に飯田で打合せをしたものの、想定外や現場判断をせねばならないことが多々あったなと反省しつつ、しょうがないことかなという甘えもあります。


◆大平の昔の暮らしマップづくり

 2日目の午前中の分科会にて、元住人の片にお越しいただき、お住まい当時のお話を聞き、その内容を地図に記録しました。沢や洞の名前や、林業や炭焼きの方法やそれらを行った場所、畑仕事や養蚕、祭りの獅子舞の様子、子供のあそびやお手伝い、言い伝えなど、当時の山里での暮らしの様子と行動範囲を地図に記録することで、臨場感のある記録としてまとめることができました。昔の暮らしを学び、未来に伝えるマップづくりの第一歩になったかなと思います。また、平吉さんの昔の主屋の間取りや構造について、お話しをうかがい、図化に試みましたが、これは時間切れに終わりました。これらの作業とまとめは、今後も引き続いて行っていきたいと思いました。


◆上水道取水口清掃  

 3日目の朝に上水取水口の清掃を行ないました。8名程の参加者全員がスコップかクワを持ち、からまつ屋から徒歩15分くらいの山肌にある取水口に向かいました。大平の上水道は、近くの沢からの取水を行い、3段程の濾過槽で水を綺麗にしています。今回は、広瀬さん指導のもと、各人担当を決めて清掃作業を行いました。まず、取水口付近の砂や泥を取り除く人、次に、濾過槽のコンクリートの蓋が何枚も並べられており、これをいったん外して、各枡の取水口の詰まりを点検する人、そして、各濾過槽の上層に泥が沈殿しているものをすくい取る人、といった作業となりました。現在は、春と夏の2回、作業を行なっているということです。大雨の際には、稀に上水が詰まり断水してしまうということでした。大平建築塾では、これまでイドッカワの整備や、上水道の整備をお手伝いしてきましたが、今年は濾過槽の蓋を開けての少し大がかりな作業でした。

 集落の環境を維持管理するための作業は多岐に渡りますが、その一端を見せていただき、体験することができた、貴重な経験になったかと思います。



N.Mさん

 地元の方々との交流が今年の最大の収穫でした。最後の日には紙屋ご当主方にもお会いでき、「森とむら活性化研究会の報告書」を心から喜んでくださいました。横浜市と飯田市在住の飯田高校同窓生2人の大平での出会いもうれしい話題でした。藤屋のジャッキアップも、からまつ屋の建具の補修も、水源清掃も・・・皆さん、よくやりました。

 人形劇を見に来た子供たちはほとんどが初めて大平に来たそうです。飯田在住の親子は、山道をいくら走っても着かないので、きっと道を間違えたんだ、木曽に降りてしまったのかもしれないと思ってたら、大平が見えて来たとの事。こんなところに街並みが残ってるんですね、と地元の方なのにびっくりしていました。人形劇をしてよかったですね。




<藤屋 ジャッキアップについて>

M.Mさん

 2日目の午後遅くからの参加となった今年の大平建築塾において、私が少しでも役に立ったことがあるとすれば、ジャッキアップのための機材の準備とそれを指導してもらう大工さんの手配でしょうか。小林一元さんからの依頼を受けて、飯田在住の友人に打診したところ、急な話にも関わらず、友人を通じて、これらの準備はすんなり整いました。そのジャッキアップも立ち会えませんでしたが、やはりプロ、あっという間に終わったようです。

 今後も住民のみならず、地元の専門家も関われるようになったらいいな、と思います。そして私は、大平の建物を限界耐力計算で解いたらどうなるか、と思っています。大平宿の民家は、構造計算のみならず、木造建築の教材としてうってつけの建物なのです。




K.Kさん

大平建築塾の一分科会として建物の不陸調整を試みようということで提案し、当初は乏しい知見から伝統的な上げ舞の手法で不陸調整を行う予定でした。同人の皆様にも機材の準備等お願いしましたが、資材も充分に揃えきれないで困っていたとき、松本さんに小林の考える手法を図示して協力をお願いしたところ飯田の矢澤さんたちの「南信州民家の会(?)」の関係者の協力を得られることになりました。当日は矢澤さんをはじめ、小林のスケッチを見て意を汲んだ大工AさんBさんが爪付きジャッキを持参して、不陸調整はシンプルにジャッキアップ可能となり、短時間で見事に終わりました。あまりに早く作業が進んだので、事前のレベル確認を行う時間もありませんでした。場所によっては60mmほども上がり、かなり直った印象があったものの作業後のレベル確認では2004年度の実測時のレベルに戻った程度というのが実態でした。とはいえ建物の印象としては作業前よりもかなり改善され、特に引き戸類が軽快に動いたのは感動モノでした。寡聞でしたが爪付きジャッキなるものの存在が分かった今は、大平宿に1台常備しておいても良いと思うほどです。



S.Mさん   

街道と反対側の列の沈みを見定めてジャッキアップを実施。どんどん持ち上がり、差し込む石を探しましたが頃合いの石が見当たらず、脇の浮石を活用しました。直行する廊下の扉がゆがみに合わせて作られていたので、手を加えてもらいました。ジャッキアップの結果、廊下のガラス戸がするすると軽く動いたのは何よりのご褒美!歓声が上がっていました。




A,Sさん  

今回、地元飯田市の大工さん2名の協力を得て、藤屋の床の不陸調整を行いました。建物西側部分、目視でもわかるほど傾いた床をなんとかして欲しいとの要望がありました。大工さんらは手慣れたもので、沈み込んだ柱際の敷土台にジャッキを設置し、あっという間に持ち上げてしまいました。一か所を一気に上げてしまうのはちょっと乱暴なやり方で、他の部分で不都合が出るだろうと思ったのですが、意外にも最後に建具を少し調整しただけで済み、スムーズに運んでしまいました。一カ所しか上げなかったのに、不具合が起こらなかった要因は、開口部で壁が少なかったことと、木材の痩せにより仕口継手部分がゆるくなっていたからと思われます。今回の経験から、大平宿に残る建物は、現在の一般木造住宅よりもある意味補修し易いつくりであることを再認識しました。

 大平宿の建物群の劣化がかなり進んでいることは、今までの調査からも間違いありません。一刻も早く手を入れなければ、貴重な遺産が廃墟となってしまいます。

大平に係わっている皆が協力し合い、是非この大切な文化遺産を後世に繫げていっていただきたいと思います。




<提案など> 

S.Mさん

 困ったのが宿泊した「おおくら屋」さんのトイレ。ボットン式汽車便にカバーを乗せて洋便器仕様 は良いのですが便房の奥行きが狭く頭がつかえ、修理済みの床と便器の間に隙間が空き、臭気が立ち込め、照明スイッチの接触が悪く強く長く押し付けてやっと点灯するというものでした。手洗いが無いのも困ります。早急な改善を要します。



A.Kさん

 大平宿で生活体験を未来の子供達ができるようにすると共に職人さん達の技術を継承していく場を創りましょう。全体のイメージとして人を呼ぶには他と連動できる核になる施設が欲しいです。旧学校をうまく使うと面白いと思いましたが、宿泊訓練として教育施設になっているようです。教育委員会と連動して一部を全体の管理・案内所にできると良いですね。まず訪れた所で全体の歴史、風土の概要を知ることができることは大切かもしれません。個々の家で囲炉裏や宿泊をできると同時に昼間はそれぞれの歴史を語ると同時に飲食や体験プログラムができると良いです。

  私の乏しい知識の中では三国街道須川宿のたくみの里は参考になると思います。大平宿も養蚕と関係した時期があるし、木地師が宿の成立に関係している。駒込の方の木地師の里と連動しても良い。確証はないが日常器としては拭き漆はあったと思う。いろいろな体験プログラムが考えられるのではないだろうか。



N.Mさん

食材食事担当として反省点を一つ・・・

 ここ数年、全員の食事を1箇所で作るようにしたためか女手がたくさんあり、つい女性ばかりが立ち働くキッチンになってしまいました。数年前までは料理長を男性にしてキッチンに男子が入っていたのに!若いお兄ちゃん達に「てつだって〜」と声をかければ喜んで野菜を刻んでくれただろうに、と思います。参加の若い人たちは皆、家では男女差なく家事している人たちでしょう。女の城キッチンになってしまって、男子は入りにくかったのではと反省です。来年はイケメンシェフの美味しい料理をぜひ!



posted by 生活文化 at 19:16 | 2017報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月20日

【大平建築塾2017】活動報告その5〜人形劇プレゼント公演〜

今年の大平宿開催日は、「いいだ人形フェスタ」の開催時期と重なっていたので、
大平宿を会場に、人形劇団をお呼びしてプレゼント公演を開催することになりました。

お呼びしたのは、「よろず劇団とんがらし」さんです。

詳しくはこちらのHPより↓↓


演目は、

よろず劇場とんがらし
ザ・ドラマティック腹話術
「おおかみと七ひきのこやぎ」

作・演出 なりたりょうじ
人形美術 おおはらしげる



人形劇が始まる前は、大平宿散策ツアーを開催しました。
解説員は、大平宿歴20年以上の実行委員会メンバーです。

IMG_1951のコピー.jpg

はじめて訪れる方々に、大平宿の成り立ちと、建物の特徴について
詳しく解説していただきました。


IMG_1945.JPG

宿場内には、空家となり倒壊しかけている建物もあります。



IMG_1949.JPG

天気にも恵まれ、小さいお子様連れの方々がたくさん訪れてくれました。
普段は静かな大平宿ですが、この時は活気があふれていました。


そして、ついに開演です!
会場である紙屋さんは、お客さんでいっぱいです。

P1010140.JPG

子供たちは大爆笑!
演目は子供向けということでしたが、大人も楽しめました。
久しぶりに童心に戻ったような気がしました。


IMG_2905.JPG


実行委員の声・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

人形劇を観に来た子供たちはほとんどが初めて大平に来たそうです。
飯田在住の親子は、山道をいくら走っても走ってもつかないので、
きっと道を間違えたんだ、木曽に下りてしまったのかもしれないと思っていたら、
大平が見えてきたとのこと。
こんなところに町並みが残っているんですね、と地元の方なのにびっくりしていました。

人形劇をやって良かったです。

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地元の方でもなかなか来ることのない大平宿ですが、
人形劇ををきっかけに訪れていただき、企画して良かったと思います

是非、来年もこのようなことを企画していきたいですね!


posted by 生活文化 at 12:29 | 2017報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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